修士論文の追い込み作業。

 引き続き修士論文の追い込み作業中。市役所で担当部署でヒアリング。よくわからなかったことが非常によくわかった。

 東松山市では環境マネジメントシステムと、行政評価システムを統合(連係)している。これは優れものだ。非常に、よくできている。しかし、それが職員個々には浸透していない。あまりにも、複雑なせいかもしれない。それはそれでやむを得ない。行政評価、ISOそれぞれ単独でやっても、なかなか難しい。理解しながら、実施することは困難である。それをあわせているのだから。

 まだまだ、連係が不十分だと思っていたが、かなりのシステムにはなっている。職員の努力の賜物だ。これを考え実行した職員は、相当なものだ。しかし、残念ながら、マネジメントシステムは、トップのかかわり如何で成果が大きく異なってしまう。

 このシステムの問題点は、やはり、もう少し簡素化することが望ましい。組織に浸透させるためには①簡素なシステムであること、②浸透させるための組織体制が出来上がっていること、③浸透させるための研修制度が整っていること、④トップの理解、熱意、関与如何が最低限必要である。

 ①については、もう少し改善すれば非常に優れた全国に先駆けたものになる可能性がある。どこの自治体も、行政評価は止めるか、縮小する方向である。ISOについても止める自治体が相次いでいる。理由として、職員に浸透しない。その理由として、導入の効果が実感できず、やらされている負担感だけが残ってしまう。また、評価のための評価と良く言われていることだが、その行政評価をすること自体が目的化してしまい、多くの時間と労力を割いてしまい、本来業務をおろそかにしたり、残業が逆に増えてしまったりしてしまうという弊害が良く言われることである。

 簡素で分かりやすいシステムにして、その目的をはっきりさせることができたら、もう少し浸透するかもしれない。東松山市のシステムの場合、非常にシステマチックであり、マニアックである。これは、良くできている。それだけに、もう少し改善し、シンプルにすれば普及しやすくなる。行政評価も、ISOもツールでしかない。なんでもそうだが、ツールは単純で使いやすいものでなければ使われない。

 理論もそうだ。刑法の理論も実務で使われているのは、やはり単純な分かりやすい理論である。バッティング理論もそうだ。いかに難しいことをシンプルに教えるか、本質をつかんで教えるかが大切だ。全て道具にすぎない。シンプルイズベストだ。

 ただ、ものごと、そう簡単ではない。実は、簡単にしている段階でかなり捨象し(嘘にし)てしまっている。実は物事、そう簡単シンプルではない。

 そこで刑法理論であれば、時と場合に現実にあうように修正しなければならなくなってしまう(実質化)。野球であれば、いろんな球を実際に打って対応できるようにするほかはない。
まったく、話がまとまらなくなってしまった。締め切りは、あと二日。