はじめの一歩。

 市長選では、大変、お世話になりました。応援していただいた市民の皆様にはご期待に沿えず、申し訳ございませんでした。

 あらたなスタートに向けて活動を再開できたらと思います。選挙のため、半年以上行っていなかった大学院も先週から行き始めました。その様子についてもお知らせしたいと思います。

 講義では山本一太先生、細野剛志先生ともお会いできるので楽しみです。修士論文は昨年健闘むなしく合格点はいただけませんでした。今年度は、特に優秀な成績でなくても終了できるので、大丈夫だと思います。

 市政に関しても、一市民としての情報は限られており、このような情報の下で、事の是非を判断するのは非常に困難だと実感しております。

 市議会議員時代は一期目は情報公開条例の改正、特に請求権者を『何人も』に変えるように何度も一般質問を繰り返し、改正に成功しました。

 二期目は、入札制度の改革に全精力をつぎ込みました。二期目の公約をポスターに細かく書き込み、それを実現するために一般質問を繰り返しました。

 私の一般質問は、専門的、詳細、執拗、そして、その結果を全て質問・答弁のやり取りを議会報告として5000部配布するという、徹底した手段をとり、それが効を奏したと思います。

 私が、入札制度に疑問を持ち出したのは、市民病院の清掃管理業務について調査をしている時でした。そのとき、毎年入札をしているにも関わらず、毎年同じ値段で同じ業者が落札している、これはおかしい。そう思ったのがきっかけでした。

 そこで、私は当時の市民病院の部長を呼び、『これは、おかしいのでは。どうにかなりませんか』と聞いたところ、『なんとかします』ということでした。

 そのとき、部長が何とかすればなんとかなるのか、と思いました。でも、それっておかしいですよね。入札は業者が自由競争の下、自由に値段を決めて札を入れる。その年の入札は部長が言ったとおり、1億5千万円が8000万円になりました。一挙に7000万円も安くなりました。しかも同じ業者がやっているにも関わらず。

 私は、それからは入札の結果を全て調査しだしました。一年間の入札結果を全て調べ、落札率を出し、それを選挙ポスターに書き、選挙公報に載せ、その落札率を下げること、その結果税金を浮かせ、教育、医療に使うことを掲げました。

 当時の平均落札率は95%に近い数字でした。私の公約は1000万円以上の契約については一般競争入札を導入し、談合・不正・癒着を困難にし、その結果、落札率を10%下げる。そして税金を浮かせるというものでした。

 当時、契約にかかわる費用が80億円くらいはあったと思います。建設事業費40億円、委託管理費40億円、合計で約80億円ぐらいだと思います。

 この契約がほとんど予定価格の95%で落札されており、中には99%という契約も多くありました。たしかに予定価格を事前に公表していれば、高止まりはやむを得ないと思いました。

本来、自由な競争が働けば85%ぐらいの落札率になっても当然だと思われます。そこで10%下がれば、80億円のうち8億円は浮くと思い、さらに少なめに見て3億円浮かせると公約に掲げました。

 あとで詳細に書こうと思いますが、マスコミが注目し、記事になり、それを切っ掛けに警察が入り、職員が逮捕され、入札問題がやっと明るみに出ました。

 職員が逮捕されたのは、実は全く別の事件であり、捜査の混乱を狙いやられたことでした。このことについては、あとに詳しく述べたいと思います。

 そんなこともあり、1000万円以上については一般競争入札が導入され、その結果、落札率は下がり、入札差益金額は、この一年だけでも12億円になりました。この入札差益金を称して、私は税金が浮いたと言っています。

私の市民の皆様とのお約束は100%実現できたのではないかと思っております。