細野先生最終講義。

久々に大学院に行った。民主党副幹事長の細野先生の講義。講義内容は民主党の新成長戦略と22年度予算について。成長戦略については、アジア経済戦略、農業戦略、観光戦略について。特に観光戦略については、詳しく説明された。

 国内観光産業は23兆円産業であり、自動車産業の半分にあたる規模を占めるという。これは非常に大きい。訪日外国人を2020年までには2500万人に、将来的には3000万人に増大させるとのこと。それによる経済効果は10兆円。新規雇用は56万人だという。それには、今の円高では無理であろう。新規雇用の56万人もちょっと眉唾ものだ。

 ただ、この分野の成長は非常に期待ができる分野である。今後に期待。

22年度予算のポイントについては社会保障関係費は前年度比で9.8%増の27兆2686億円。子ども手当てのためだ。教育科学振興費は前年度比5.2%増の5兆5860億円。高校の実質無料化のためだ。公共事業関係費は前年度比18.3%の減の5兆7731億円。自民党政権下の公共事業費は先進国の中でも飛びぬけて高かった。コンクリートから人へをスローガンに掲げる民主党政権下では当然の数字だ。

 講義前、小沢問題で山が動いた。ガサ入れだ。このことがどう影響するのか。ただ、自民党山本一太先生が言っていたが、民主党の場合、鳩山、小沢の後も優秀な人材がそろっており、小沢さんを追い込んでも意味がないのでは、ということだ。小沢さんが辞めて逆に民主党の支持率が上がる可能性がある。国民の民主党への期待は自民党政権化では切り込めなかった分野、特に公共事業の削減や、独立法人の天下りの廃止等であろう。

 民主党も我慢の時であろうが、国民も大局を見て辛抱のときなのではないか。細野先生には、頑張っていただきたい。ただ、ただ、国民のために。