自民党政権下の法律作成過程。



 今日の一太先生の講義は、自民党政権下の法律作成過程について。国会審議の前に、部会、政務調査会、総務会、国会対策委員会、国会という自民党内部での事前審査が行われていた。これは慣習的なものであり、この過程で法案は十二分に練られる。

 部会は全員所属していて、各省庁に対応している。この部会は誰でも出席でき、全てオープンにされている。全会一致を原則として、原則として全員一致するまで議論が繰り広げられる。自民党本部では、毎朝8時から、必ず部会が開かれ、勉強する。議案により100回を越す審議がなされることもあるという。これを聞くと、国会議員は大変だ。定数が多すぎるとの意見もあるが、物凄い仕事量だ。

 市議会も代表者会議というインフォーマルな会議で全員一致で決められ、その後、形式的であるが、フォーマルな議会運営委員会(議運)、全員協議会という過程を経る。代表者会議で実質的なことは決まってしまう。どこの議会でも一緒のようだ。全国的に、インフォーマルな代表者会議で実質的に決まってしまっていることが問題になっており、代表者会議をフォーマルなものとして、一定の縛りをかけることが考えられている。

 自民党も下野して、この部会でこれから何を決めるかが課題だという。講義中、何度か、安倍元総理から電話が入り、講義中断という、ハプニングがあった。次回は、河野太郎氏をゲストに呼んでいただけるとのことだ。その次は、民主党のれんほう議員を呼んでほしいという学生のリクエスト。民主党と一太先生の生討論のあと、学生が参加、最後にどちらに賛成か、多数決をとるという、どこかのテレビ局のような企画が実現しそうだ。非常に、面白くなりそうだ。民主党政権下では、この仕組みがどう変わるのか。民主党の先生に聞いてみたい。