大学院、その後お通夜、明日から行政書士会で研修旅行。

 公共哲学の講義だ。ロバート・ベラー他の「心の習慣」ーアメリ個人主義のゆくえーの輪読。この本は面白い。現代日本で起きていることと重なるからだ。日本というよりも、どの街とでもと言ったほうがよいかもしれない。
 心の習慣とは、フランスの政治家トクヴィルが、その著書「アメリカの民主主義」の中で使用し、有名になった言葉である。
 彼は「人々に自らの祖先のことを忘れさせ、子孫への展望を曇らせ、同時代の仲間たちから自らを孤立させる」と言った。アメリカ文化社会への皮肉であろう。

 この本の中で、奉仕の精神について書かれている部分がある。なぜ人は奉仕活動をするのか。それは自分が、社会や先輩方、先祖から惜しみないほどの施しを受けてきたことにふと気がつくことがある。ある意味では、社会から大きな負債を受けていることに。たとえば、少年野球一つとってもそうだ。監督、コーチ、審判、いろんな人の全くのボランティアによって成り立っている。中学、高校でもそうだ。野球部の先生は自分の家族を犠牲にして子どもに野球を教えている。時間外手当てなどつかない。

 そのことに、ふと気がついたとき、自分も子どもたちのために何かできないか、野球でも教えようか。そんなことであろう。先輩たちから受けた大きな恩恵(負債)、これを少しづつ将来の子どもたちに返していく。それが、また、つながる。今の日本社会は将来世代に大きな借金を残してしまった。自分達の欲望を満たすために。

 知人の母親が亡くなった。昨日に引き続き、お通夜に行った。明日からは、行政書士会の研修旅行。週明けからは、再び議会。一般質問が始まる。

 今議会の一般質問は非常に注目されている。私の爆弾発言にではない。是非、議会に足を運んでいただきたい。私の発言内容については、月曜日に紹介したい。結構な爆弾だ。