社会福祉法制でリーマン問題について発表

 大学院の社会福祉法制の講義でリーマン問題について発表した。社会福祉協議会でおきた事件であり、テーマ的にはぴったりだと思ったので発表させていただいた。久々にこのテーマについて話す。この問題については、私の一般質問の議事録(平成20年12月。市のホームページから議会議事録を検索)を見ていただければ、法律上の問題点については理解していただけると思う。
 簡単な問題だ。理事会の決議なく、理事長が単独で定款目的以外の行為をやり、社会福祉協議会に損失を与えた。その責任は理事長にある。このことは明らかだ。ただ問題は訴えを起こせる人(当事者適格)が限られていることから、その人が訴えなければ訴訟が起こせない、そこが一番の問題だ。私は当初からこのことがわかっていたので、あまり騒いでもしょうがないと思っていた。ただ、方法がないわけではないので、まだ、コツコツと返還を求めたいと思っている。このお金は福祉のために使われるべきお金だからである。
 まだ、全く補填されていない。市民の中には5000万円市長が返したと思っている人がいる。とんでもない。まだ、一円も返していない。毎年500万円の赤字が出るので、運用利益をもって、穴埋めしようと思ったと当初言っていた。その結果、1億円すってしまった。1億円で毎年500万円穴埋めしていたら、何年分穴埋めができたであろう。本当に情けない。

 また、社会福祉協議会の理事長を市長が務めていたことも間違いの元である。市と社会福祉協議会で契約締結するときは、双方代理になってしまう。また、社会福祉協議会の理事の中には、市長の六親等以内の親戚がいる。この理事は、教育委員長も兼任している。この理事が務めている社会福祉法人に市や、社会福祉協議会から仕事が出されている。これも自己契約だ。一人ぐらしのお年寄りのための配食サービスを委託しているが、その額、一食1400円である。400円の本人負担に加えて市から1000円の補助金があるらしい。

 居酒屋を経営するワタミフーズでは、同じサービスを一食500円で提供している。東松山市も宅配可能地域であり、利用可能である。なぜ1400円もかかるのか。市長の親戚にお願いするからなのか。全く理解できない。これが福祉先進地なのか。このことについて、今回、一般質問する予定である。一般質問は9日の午前中の予定である。是非、市民の皆さんには傍聴に来ていただきたい。税金がどのように使われているのか、明らかにするつもりだ。