高坂小学校建築現場視察




高坂小学校改築現場の視察へ行った。予定価格12億4800万円、落札額8億9000万円、その差額3億5800万円が浮いたことになる。平成21年4月から1000万円以上の入札については一般競争入札が導入された。さらに、予定価格の事後公表が実施された。一般に指名競争入札は談合の温床と言われている。ことごとく落札率が高止まりになる。97.5%など100%に近い率が多かった。中には、清掃委託管理について、100%が13件も出てしまった。予定価格がその時は事後公表になっていたので、価格がもれていたことは明白である。もれていたどころか、業者から見積もりをとって、その見積もり額を予定価格として、見積もった業者がその値段で落札していた。ほとんどの事業でも同じことが行われていたということだ。

 私は、まともに入札が行われていないのではないかと思い、質問を繰り返した。談合の温床といわれる指名競争入札の範囲を狭め、一般競争入札を広く導入すること、談合を行いやすくなる予定価格の事前公表の取りやめ、このことを求め質問を繰り返した。毎回、しつこく質問をしてやった。マスコミ、警察が必ず、動くと思ったからだ。なかなか読売、朝日、毎日は書いてくれなかったが、東京新聞が書いてくれた。それがきっかけで警察が動いた。その前から、捜査はしていたようだ。

 警察が踏み込んできた。ダンボールを何箱も持っていく、よくテレビで見るシーンだ。いずれ、そうなるとは思っていた。私が、指摘した時点で、一般競争入札を導入すべきであったのだ。その後、私の指摘どおり、入札制度の改善が行われた。私の指摘どおり、落札率は下がった。

 これに対して建設業界を代表してだと思うが、何人かの議員からダンピングではないのか、と指摘された。そのような声があったので現場に行って見させていただいた。さすがに、見てもわからないが、現場で職員の説明を聞くだけでも、違うであろう。この業界だけ安かろう、悪かろうでは困る。より良いものを安く提供する、日本の製造業は創意工夫を重ね、世界と競争してきた。1銭単位で経費削減してきた。建設業界も変わらなければ、生き残れないと思う。