5年ぶりの決算特別委員会。市民病院について決算審査。

 5年ぶりとなる決算特別委員会の出席。決算特別委員会とは、議会終了後、閉会中に開催される特別委員会であり、前年度の決算について審議する委員会である。各会派に委員を割り当てるため、私は新人1年目以来、久々の割り当てとなった。

 初日は、市民病院と水道事業について決算審議が行われた。市民病院も、水道事業もともに大いに問題を抱える部署である。市民病院については、市民の皆様もご存知のとおり、医師不足という大きな問題を抱えており、水道事業については、昨年度、逮捕者を出しており、その運営については、長年、業者との馴れ合いにより、事業が行われていた。

 平成18年に市民病院について一般質問をした。その時の質問は多岐にわたるが、まず第一に医師の給料を上げていただきたい、第二に清掃等の委託管理契約を見直すこと、第三に市民病院検討委員会を立ち上げること、の三点について質問した。

 当時、先生方の給料は、基本給が596万円、時間外手当が600万円で、合計1200-1300万円ぐらいであった。また看護士の給料は520万円ぐらい。それに対して事務職の平均は715万円くらいであり、少しバランスが取れていないのではないか、との質問をした。売り上げに対して、医師が50%、看護婦が30%、技師、事務職が各7%程度貢献するのが普通である。その比率からすると、あまりにも事務職に比べて、医師の給料が低く抑えられていた。また全国の黒字病院の人件費率は  47.1%であり、市民病院の人件費率も 48.2%であり、人件費は非常に低く抑えられていた。全国平均でみると、55.6%。それにもかかわらず何故、赤字が生じるのか。

 私は、委託管理契約に注目した。市民病院の総合管理業務は当時、1億5200万円だった。当時の部長に、毎年、同じ値段で同じ業者がやっているのは、おかしいのではないか、と一般質問するのと同時に、議員控え室に呼び出して言った。

 その後、すぐ8000万円になった。びっくりしたが、それが現実だ。年間、それだけで7000万円浮いている。

 水道事業の委託管理についても同様だ。職員が逮捕され、業者が変わった。半額程度で済んでいる。あまりにもひどい。今まで、市民から預かっていた税金をドブに捨てていたようなものだ。委託管理契約、建設事業については、入札制度全体を改革することで、相当な余剰額が生じる。その額については、数億円はいくと思う。

 市民病院については、とかく医師不足が問題視されているが、問題は医師不足だけにあるのではない。経営自体、相当見直す必要がある。特に委託管理契約。また、職員の人件費についても、3年前に比べてあがっている。平均760万円にあがっていた。高齢化が進んだというが、地方公務員の給料は人事院勧告により、一律に下がったはずなのに、なぜ、赤字続きの市民病院の職員の給料が、45万円も上がっているのか。

 委託管理契約や、材料の購入費など議員に言われないと経費を削減しないのに、自分達の給料は上げていたのか?久々の決算特別委員会であるが、あきれて物が言えない。もっと厳しい目で監視する必要があるようだ。